皮膚病の兆候
雨が多くなる梅雨時期から夏にかけて、皮膚病で来院する患者さんが急増します。温度や湿度が高く、紫外線も強くなり、かゆみの主な原因である寄生虫が活発になるためです。また、換毛期とも重なるため抜けた毛が体に残り、細菌やカビの発生しやすくなります。
かゆみの感じ方はさまざまですが、普段よりも頻繁に耳を振ったり、足で引っかいたりしていないか注意してみましょう。しっぽの付け根をかゆがっている時はノミアレルギーの疑いがあります。食後にかゆみが出ている場合は、食事に原因があるかもしれません。
毛が抜けていませんか?
皮膚が見えてしまうほど毛が抜けてしまったり、毛を引っ張っても痛がらずに抜けてしまう場合は何らかの異常が考えられます。
皮膚が赤くなっていませんか?
毛を掻き分けてブツブツやタダレ、出血やかさぶたがないか皮膚の状態を確認しましょう。毛の長い犬種の場合は見つけにくいので、定期的なブラッシングの時に皮膚のチェックをおこないましょう。
皮膚病になりやすい犬種と症状
犬種 | 場所 | 症状 |
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シーズー、パグ | あごの下・脇の下・内もも・耳のうら | 脂漏性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎 |
ダックスフンド、コーギー | 指の間・耳のうら | 脂間膿瘍、外耳炎 |
レトリバー | 顔のまわり | 脂漏性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎 |
マルチーズ、コーギー | 指の間・前足の甲・目、口のまわり | アトピー性皮膚炎 |
また、外で飼っている場合は夏特有の蚊、ノミやダニ、カビなどの細菌にも注意が必要です。皮膚のトラブルを未然に防ぐために正しいシャンプーをしましょう。
シャンプーの方法
(1)シャンプーをする前にブラッシングして毛のもつれをなくしておきましょう。被毛をぬるま湯(25℃前後)で良く濡らします。 | |
(2)シャンプーを被毛にすり込み、十分に泡立つまでマッサージ。症状がひどい部分から洗うと効果的です。 | |
(3)ぬるま湯でよくすすぎましょう。 | |
(4)二度目はシャンプーの成分が皮膚に届くようにしっかりとマッサージ、泡立てたままの状態で5~10分間おきます。 | |
(5)ぬるま湯でよくすすぎましょう。必要に応じて保湿剤を。 | |
(6)タオルでよく拭いてあげましょう。ドライヤーを使いたい場合は冷風か、なるべく離して使いましょう。熱風で目が傷つくことがあるので顔の辺りは要注意です。 |
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