意外と知らない!? うさぎのひみつ

こんにちは! ユウ動物病院です。

今回は、うさぎさんのお話です。
うさぎは、ふんわりモフモフ・大きなお耳と愛らしいお顔がわたしたちの心を癒してくれますね。そんなうさぎの、知っているようで知らない方も多いお話をしてみたいと思います。

○種類
うさぎの品種は 150 種以上あるそうです。中でも小柄で立ち耳のネザーランドドワーフや、大きな垂れ耳が特徴のロップイヤーなどが人気のようですね。

○特徴と性格
うさぎは、野生環境では常に捕食される(食べられてしまう)可能性が非常に高く、大きな耳で情報を集め、強いジャンプ力で飛び跳ねます。また、目の位置が顔のほぼ真横にあるため、360 度周りを見回しながらいつでも逃げられるように準備しています。
急に近づく・体を強い力でつかまれる・仰向けになる・大きな声を出すなどのできごとに強いストレスを感じ、とても怖がりな性格。現在は愛玩用として品種改良が行われ、人懐こく触られるのが好きな子も多くなりましたが、触れ合うときは、寄ってきてくれるのを待つ・うさぎの視界に入ってすぐに触らない・そっとやさしく撫でる…コミュニケーションは優しく、が基本です。

○歯が伸びる!
うさぎの歯は「常生歯」といって大人の歯は生涯伸び続けます。なんと1年で 10~12cmほど伸びるというデータも! でも、歯が長いうさぎを見る機会はあまりありませんよね。
これは、うさぎの食性が関係しています。うさぎは完全な草食動物で、歯をこすり合わせて餌を食べます。多くのうさぎは、正しい食生活を送ることで歯を適切な長さにキープすることができます。
しかし、やわらかすぎる餌・硬いものを齧る・顔周りの外傷などによって歯が伸びすぎてしまうことがあります。これは「不正伵合」と呼ばれ、切歯(前の歯)でも臼歯(奥の歯)でも起こります。よだれや眼脂が出たり、餌を食べなくなったり…と様々な症状が見られます。

○肉球がない!
犬や猫にあるプニプニの肉球。ウサギにはそれがなく、足の裏は毛で覆われています。そのため、排泄物で汚れる・狭く硬すぎる場所で生活させる・太り過ぎなど、足の裏の環境が悪くなると皮膚炎を起こすことが多くあるので注意が必要です。

○自分の跳躍力で怪我をすることがある!
うさぎは肉食動物から逃げるため、跳躍力や危機察知能力が非常に高いのが特徴。突然触ろうとする・不慣れなことをされる・家から動物病院に来るだけでもとてもストレスを感じます。
それゆえ、急な大きな音や慣れない体勢などにびっくりして突然暴れ、抱っこから飛び降りたりケージなどに足を引っ掛けたりしまうことがあります。もちろん何の怪我もなく過ごせる子もいるのですが、うさぎの跳ねる力・蹴る力は想像以上に強く、うさぎ自身のちからで骨折してしまうことも。動物病院のスタッフも、うさぎの診察や処置時は細心の注意を払って仕事をしています。

○自分がしたウンチを食べる!
うさぎは、自分で排泄したウンチを食べます。言葉だけ聞くとビックリしますよね。
うさぎは、コロコロとした小さな球状の便以外に、ぶどうの房のように便がいくつも連なったプニプニとやわらかい「盲腸便」と呼ばれる便の 2 種類を排泄しますが、そのうちの「盲腸便」だけ、自身でおしりに口を近づけて摂取します。盲腸便には、栄養が豊富。これをしっかり効率的に吸収するためにうさぎ独特の消化の仕組みがあり、食糞をするのです。

さて、今回の「うさぎのひみつ」のお話、いかがでしたか?
また次回の記事もお楽しみに(^ ^)